検査科 -検体検査-
当センター内にて実施している検査項目です。 至急結果は、採血後1時間以内に報告します。 それ以外の項目は、外部委託しています。 外部委託の項目は、結果報告までには2~7日の日数を要します。(項目によって報告日数は異なります。) |
検査科(検体検査室) |
血液・凝固検査
赤血球や血色素から貧血の程度を、白血球の多さから炎症の程度などを把握します。
また、凝固検査では血液が固まる機能を調べています。
≪主な検査項目≫ | 自動血球計算機 XN1000 |
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・血球数 : 赤血球・白血球・血小板の量を調べます。 ・赤血球の色素濃度 ・血液像 : 赤血球・白血球・血小板の形を調べます。 ・プロトロンビン時間 : 血液が固まる機能成分であり、血液をサラサラにするお薬の効果も見ることができます。 |
生化学・免疫血清検査
血液中の生化学成分(糖・蛋白・各種酵素など)を調べ、臓器の異常を把握します。
≪主な検査項目≫ | |||
・肝機能検査 AST、ALT、γ-GTP、LDH、ビリルビン、総蛋白、アルブミン ・腎機能検査 クレアチニン、尿素窒素、尿酸、電解質 ・脂質検査 総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪 ・筋肉の検査 CPK ・糖尿病関連 血糖、HbA1c ・炎症反応検査 CRP ・感染症 HBs抗原、HCV抗体、梅毒、HIV抗原抗体 |
生化学自動分析器 TBA120FR |
血液・生化学・免疫血清項目は、血液を採取します。
検査項目により採血管が異なるため、検査内容を確認し、必要な採血管を準備し採血を行います。
* 採血を受ける際の主な注意事項
- 採血は、通常、上腕の静脈(肘静脈)より行いますので、腕を出しやすい服装(袖口の緩やかなもの)で来院してください。
- 検査内容によっては、前日・当日の食事の内容など、事前の注意が必要な場合がありますので、医師の指示に従ってください。
- 採血時にしびれを感じたり、気分が悪くなられた方はすぐにお申し出ください。
輸血検査
輸血は、血液中の赤血球などの細胞成分や凝固因子などの蛋白質成分が減少した時や機能が低下した時に、その成分を補充し、臨床症状の改善を図るために行われます。 輸血による副作用を防ぎ、安全な輸血を行うために輸血検査を行います。 |
輸血検査用試薬 |
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≪主な検査項目≫ | ||||
・血液型 : ABO型、RhD型を検査し、患者さまと同じ血液型の輸血を行います。 ・不規則抗体検査: この抗体が検出された場合、抗体の精査が必要であり、血液センターにおいて適合する血液の準備が必要となってきます。 ・交差適合試験 : 輸血用血液製剤と患者さまの血液との適合検査です。 |
一般検査 (尿・便・鼻汁など)
尿 : 尿中の成分を調べて、腎臓や尿路系臓器の状態を調べます。
便 : 「便潜血検査」です。便の中に血液が混ざっていないかを調べます。目に見えない微量の血液も検出することができます。
鼻汁 : 鼻から分泌物を採取し、『好酸球』という細胞の存在を調べます。花粉症などのアレルギー炎症をみます。
≪主な検査項目≫ | 尿定性測定装置クリニテックステータス | ||
・尿定性 : 尿中pH、蛋白質、糖、潜血など ・尿沈渣 : 尿中の細胞成分・量、細菌、結晶など ・便潜血 ・鼻汁好酸球 |
* 検査前のご注意
・尿検査には、食事の影響を受ける検査項目があります。
特に、ビタミンCは多くの検査項目に影響を与えることがありますので、検査前にビタミンCを多く含むものは、なるべく摂らないようにしてください。
≪ビタミンCを多く含むもの≫
ペットボトル飲料(清涼飲料水・ジュース・お茶)、かぜ薬、ビタミン剤 など
・便を採る時には、容器に付いている「便のとりかた」の説明書を必ず読んでからお採りください。
* 尿の採り方
・最初の尿は捨てて、中間の尿をコップにお採りください。
(出始めの尿には、細菌などが多く含まれます。)